2014年09月06日

秋の活動 ~野山で気をつけたい事~

実りの秋、これからまたお外で過ごす楽しみがたくさん増えるのですが、スズメバチの被害が出るのもこの時期。


事故回避や対処のために、まずは相手を知ろう!

オオスズメバチのドラマチックとも言える生態を簡単にご紹介します。


春、冬眠から目覚めた女王蜂は巣づくりを始めます。

この時期のスズメバチは女王蜂だけですから、この女王蜂を捕獲するだけで駆除する事ができます。(駆除するならこの時期に)

巣の中ではまず働き蜂(メス)が産まれます。働き蜂は食べ物を採ってきたり、幼虫の世話をしたりするのですが、

9月頃になるとこの働き蜂が女王蜂を殺してしまいます。

女王蜂は特殊なフェロモンによってメスの働き蜂だけが育つようにコントロールしていたのですが、女王蜂がいなくなる事によって、巣の中では女王蜂とオスの蜂が育っていきます。

オスの蜂は他の巣の女王蜂と交尾するために巣立つのですが、他の巣の働き蜂はこれを阻止しようと総攻撃をしかけてきます。

この攻撃を潜り抜けたオスだけが子孫を残す事ができる訳で、

これがこの9月頃。オオスズメバチ達はこの戦いのためにピリピリとしているのです。

ですから、この時期にスズメバチの巣に近づくと人間も集団攻撃されてしまうので注意が必要です。

その後、女王蜂だけが生き残り、越冬するのですが、この時期に開けっぱなしの窓から越冬場所を探して布団等に入り込んだ女王蜂に刺される等という事故も起こります。

と、スズメバチの生態を知ることで、私たち人間が気をつける事がイメージしやすくなるのではないかと思い、紹介させてもらいました。



そういう訳で、

この時期、自然の中では以下の事に気をつけましょう。

○スズメバチの巣に近づくと攻撃されます。また、マムシの幼蛇もいる時期なのでヤブや茂みには入らないように気をつけましょう

○スズメバチは黒い色(濃い色)を狙ってきます。できるだけ白などの薄い服装や帽子を心がけましょう。また、香水や化粧品、清涼飲料水の香りにも寄ってきますので注意。

○スズメバチが近くにいる時は静かに注意する、または立ち去る。威嚇してきたとき(カチカチという警戒音)は払ったりせず「後ずさり」して逃げる。

○巣に近づき、大量のスズメバチに襲われた場合、低姿勢で全力で走って逃げる。足場が悪く、走ることができない場合は後ずさり。

○万一刺された場合はできれば指などでつねって毒を出す。水で洗い流す。近くにある薬草をよくもんでおしつける。冷やす。すぐに病院に行く。

○すぐにアナフィラキシーショック(全身のじんましんや嘔吐、呼吸困難など)が起きている場合は救急車を呼ぶ事もためらわない。


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Posted by にじ at 01:10│Comments(0)その他
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